Claude Code でひとり事業を回す1日
ひとりで事業をやると、手が足りない。ここで AI を使うのは当然として、問題は「どう1日に組み込むか」だ。ここでは、Claude Code を中心にしたひとり事業の1日を、時間帯ごとに書く。派手な話はない。決めて、任せて、確かめる。それだけだ。
Claude Code をまだ触っていないなら、先に Claude Codeの使い方・始め方入門 を読め。無料で、インストールから最初の依頼までを書いてある。
1日の配分
先に全体の表を出す。
| 時間帯 | 自分がやること | AI に任せること |
|---|---|---|
| 朝(筋トレ後) | その日の依頼を3〜5個決める。優先度を付ける | 前日の結果の要約 |
| 昼 | 触らない。たまに進捗を見る | 依頼の実行(調べる・下書き・集計・実装) |
| 夕方 | 結果を確認する。直しを依頼にする | 修正、再実行 |
| 夜 | 資格や数学の勉強。仕事は閉じる | 夜間の長い処理 |
肝心なのは、自分がやる部分が「決める」と「確かめる」に絞られていることだ。実行は任せる。
朝:依頼を決める
朝の仕事は、依頼文を書くことだ。ここで手を抜くと、昼の数時間が丸ごと無駄になる。依頼には、何を、どこまで、どんな形で、を書く。曖昧な依頼は、曖昧な結果になる。
具体的には、次の4点を一文ずつ書けば足りる。
- 目的:なぜそれをやるのか
- 範囲:触っていいファイル、触ってはいけないファイル
- 完成の条件:どうなっていれば終わりか
- 優先度:今日中か、後回しでいいか
「いい感じにして」は依頼ではない。完成の条件が書けないなら、それはまだ依頼の形になっていない。
もっと根本的な準備がある。毎回同じ説明をしないことだ。プロジェクトの目的、作業方針、やってはいけないことを CLAUDE.md に書いておけば、毎回の前置きが消える。書き方は CLAUDE.mdの書き方 にテンプレートがある。これも無料だ。仕事に入れる前に決めておくことは、25のチェック にまとめた。無料の PDF なので、まず埋めてみてほしい。
昼:任せて、触らない
依頼を出したら、基本は触らない。こまめに口を出すと、AI の作業が途切れ、こちらの時間も溶ける。
複数の依頼を同時に回すなら、決めておくことが2つある。
- 並列の数:何本まで同時に走らせるか。
- 同じフォルダに何本まで入れるか:衝突を避けるため。
そして、止める線を先に引いておく。判断が要るもの、お金が動くもの、取り返しのつかないものは、勝手に進めず「要確認」で止まる。この設計は 自動実行ボードの設計図 に実運用のログとしてまとめた。
モデルの使い分けで使用量を守る
全部を一番高いモデルに任せると、使用量はすぐに尽きる。使い分けは単純でいい。
- 日常の作業は Sonnet 5.5
- 調べものは Haiku 5.5
- Opus 5.5 は相談役だけ
考えさせる深さを示す effort も、日常は中にして、難所だけ上げる。詳しくは モデルの使い分け にまとめた。使用量の節約は、ケチではなく、止まらないための設計だ。
夕方と夜:確かめて、閉じる
AI の出力は、速い。だから確認を抜くと、速いだけで間違った仕事が量産される。確認で見るのは3つだけ。
- 依頼したことが、実際にできているか
- 数字や固有名詞が正しいか
- 公開する前に、自分の目で一度見たか
直しが必要なら、そのまま次の日の依頼にする。ここまでが1日の閉じ方だ。
夜は資格と数学と物理の勉強にあてている。仕事のことは考えない。長く時間がかかる処理だけは AI に回しておく。朝に結果が出ている。寝ている間も回るのは、ひとり事業の数少ない利点だ。仕事を閉じる時間を決めておかないと、AI が動いている間ずっと気になって、休めなくなる。これは意外と大きい。
型を揃えたいなら
ここまでを一冊ずつ深掘りしたものとして、Claude Code の実践ガイドを5冊にまとめた。チェックリスト、CLAUDE.md、進め方、スキルとフック、裏で回す仕組み。順番に読むと、1日の組み方がそのまま固まる。全5冊セット は有料だが、無料のチェックリストとノートを読んでから決めれば十分だ。
1日の配分は「決める・任せる・確かめる」。ここが崩れなければ、道具が何であれ回る。