自宅トレの器具は何から買うか
自宅トレの失敗は、ほぼ「買いすぎ」だ。勢いで多機能マシンを買って、半年後に洗濯物掛けになる。器具は、続くと分かってから足せばいい。この記事は、何をどの順番で買うか、そして何を買わなくていいかを書く。詳しい予算別の一覧は 自宅トレの器具のそろえ方 にある。
買う前に決める3つ
最初に、次の3点を確認しろ。
- スペース:ヨガマット1枚分(約60×180cm)が最低限。両腕を広げても当たらない1.5〜2畳あると安心。
- 騒音と床:集合住宅なら、ダンベルを床に置く音と振動に注意する。マットかラバーマットは必須。
- 目的:引き締めたいのか、筋肉をつけたいのか。後者は「重さを調整できる器具」が要る。
この3つを決めないまま買うと、置き場所がなくて使わなくなる。順番を間違えるな。
予算別・買うものの表
| 予算 | 買うもの | できること |
|---|---|---|
| 〜1万円 | トレーニングマット、チューブ | 腕立て、ランジ、プランク、ヒップスラスト、チューブで引く動作 |
| 〜3万円 | 可変式ダンベル(+マット) | ゴブレットスクワット、ダンベルプレス、ロウ、カールなど、ほぼ全身 |
| 5万円〜 | 調整式ベンチ、懸垂スタンド、ケトルベル | インクライン、懸垂、スイングなど種目が一気に増える |
価格の目安は、マットが1,500〜3,000円、チューブが2,000〜4,000円、可変式ダンベルは2万円前後から、調整式ベンチは8,000〜20,000円、懸垂スタンドは1〜2万円が中心だ。
まずはマットとチューブ。 最初の2〜4週間は、これだけでいい。これで続かないなら、ダンベルを買っても続かない。続いたかどうかを確認するための「安い実験」だと思え。メニューは 自重だけ・器具なしメニュー が使える。
ここで多くの人が「自重では物足りない」と感じるが、物足りなさの正体は、たいてい回数とテンポの設計ミスだ。腕立て伏せを下ろす動作に3秒かけるだけで、同じ回数の負荷はまるで別物になる。チューブは、背中や肩のように自重で刺激しにくい部位を補うのに向いている。2〜4週間のうちに、週3回のペースが崩れなかったかを自分に聞け。崩れなかったなら、次の投資に進んでいい。
本命は可変式ダンベル
筋肥大を狙うなら、可変式ダンベルが最優先だ。1組で2〜20kg、あるいは2〜24kgまで変えられるタイプなら、複数のダンベルを並べるより省スペースで済む。選ぶときは3点を見る。
- 最大重量:男性なら片手20kg以上、女性なら10〜15kgあれば当面は十分。
- 重量変更の手間:ダイヤル式は速く、ピン式は安い。
- グリップ:握りにくいものは続かない。レビューを読め。
買ったあとは、自宅ダンベル全身メニュー をそのまま回せばいい。週3回、1回50分。ジムの会費を払う前に、まずこれを3か月やってみろ。
物足りなくなってから足すもの
ダンベルに慣れて重量が足りなくなったら、次の3つを検討する。
- 調整式ベンチ:ダンベルプレスの可動域が広がり、インクラインもできる。背中を支えられるので肩の種目も安定する。
- 懸垂スタンド:自宅で不足しがちな背中を補う。設置面積と天井の高さを事前に測れ。ドア枠に付けるタイプは取り付け強度に注意。
- ケトルベル:全身運動や有酸素の代わりに使える。8〜16kgあれば幅が広がる。
筋トレ専門のECで道具を探すなら、GORILLA SQUAD のような専門ブランドを見るのが早い。ウェアは XEXYMIX のようなトレーニング向けのブランドもあるし、英国発の Admiral のようなスポーツウェアもある。ただし、服は最後でいい。器具が先だ。
買わなくていいもの
- 高価な多機能マシン:場所を取り、使わなくなりやすい。
- 重すぎるバーベルセット:安全のためにラックや補助者が要る。初心者はダンベルで十分。
- 細かいグッズ全般:リストラップやベルトは、必要を感じてからでいい。
道具の説明は 器具・サプリ一覧 にまとめてある。必要になったときに引け。
結論:買う順番だけ守れ
- マットとチューブで、自重を2〜4週間続ける。
- 続けられたら、可変式ダンベルを買う。
- 物足りなくなったら、ベンチを足す。
- 背中を強化したくなったら、懸垂スタンドを足す。
この順番なら、無駄な出費はほとんど出ない。器具が増えても、筋肉が増えるわけではない。増やすのは、重量と回数だ。